正引き、逆引き
BIND の設定は2種類、/etc/named.conf ファイルとDNSデータベースであるゾーンファイル
※ゾーンファイルの約束事として、FQDN の末尾には必ず「.」を記述することに注意
もし「.」がない場合、末尾にドメイン名が自動的に補完される
そもそも FQDN (Fully Qualified Domain Name) とはなんぞ
FQDN とは、完全装飾ドメイン名。「www.example.com」のようにホスト名とドメイン名を組み合わせたもの。ホスト名はコンピューターにつけられた固有名。ドメイン名はホストが所属しているネットワーク上の区域を表す。
正引きゾーンファイル
ホスト名からIPアドレスを調べるためのデータベースファイル
$TTL
他のDNSサーバにキャッシュとして保存される期間を秒単位で指定
(86,400 = 1日), 1D(1日), 24H(24時間), 1440M(1440分)と言った記述も可能
Serial
設定するゾーンファイルのシリアル値を記述する
他のDNSサーバはシリアル値が増加していることで、更新されたことを知る
基本的には更新年月日+二桁の数字で記述、1からの連番でも可能らしい
MXレコード
ゾーン内のメールサーバを記述する。ホスト名の前に優先度(ぷリファレンス値)を記述しなければならない。数値が小さいほど優先度が高くなる。CNAMEレコードで定義した別名を使用してはならない。
Aレコード
ホスト名とIPアドレスとの対応を記述
CNAMEレコード
ホストの別名を定義できる。別名を左側に、Aレコードで定義されているホスト名を右に記述する
逆引きゾーンファイル
IPアドレスからホスト名を調べるためのデータベースファイル
ドメイン名の省略
ゾーンファイルでは、ドメイン名を省略することができる
- 「@」
ゾーンファイル内で「@」を使った場合、 /etc/named.conf 内の「zone "~"」で定義されている部分が補完される。
zone "ここ" IN { }
ゾーンファイル内での別の設定の仕方
$ORIGIN example.com.
- 省略した場合、前のレコードに記述された内容が使われる
- ホスト名の末尾に「.」を記述しない場合、ドメイン名が補完される