/etc/exports ファイルに設定できる主なオプション

オプション 動作
rw クライアントからの読み出し、書き込みを許可
ro クライアントからの読み出しを許可(標準設定)
secure クライアントからのポート番号が1023以下の場合のみ接続を許可(標準設定)
insecure クライアントのポート番号によるアクセス制御を行わない
sync クライアントから書き込まれたデータを即座にディスクに書き込む
サーバクラッシュ時、クライアントが書き込んだデータを失わずに済む
転送効率は悪い(標準設定)
async クライアントから書き込まれたデータをメモリ上のバッファにキャッシュしてから、ディスクに書き込む
サーバクラッシュ時、バッファ上にキャッシュしたデータは失われる
転送効率は良い
wdelay 複数の書き込み処理が発生したとき、ディスクへの書き込みをまとめて行う
ディスクへのアクセス回数が減少し、転送効率がよくなる
no_wdelay wdealy のオプション機能を無効にする
sync オプション指定時のみ有効
hide 親子関係にある2つのディレクトリが「/etc/exports」ファイルで別々に設定されているとき、親ディレクトリをマウントしたクライアントに対し、子ディレクトリの中身は参照できないようにする
nohide hide オプション機能の無効化
このオプションは単独のホストに対してのみ有効
subtree_check ファイルシステム全体でなく、一部のディレクトリのみが公開されている場合に、クライアントからの要求されたファイルが公開ディレクトリに含まれるかどうかチェックされるようになる
no_subtree_check sub_tree_check オプション機能の無効化
root_squash クライアント側の root からのファイルの読み出し/書き込み要求を、匿名ユーザーからの要求として扱う
no_root_squash root_squash オプション機能の無効化
クライアント側の root からのファイルの読み出し/書き込み要求を root からの要求として扱う
all_squash クライアント側のすべてのユーザーからの読み出し/書き込み要求を、匿名ユーザーからの要求として扱う
匿名FTPサーバ、WebサーバのコンテンツディレクトリをNFS経由で公開する場合に指定すると便利
no_all_squash クライアント側の root 以外のユーザーからの読み出し/書き込み要求を、クライアントからの要求として扱う。ただしクライアント側とサーバ側で、UIDとGIDを一致させておく必要がある
anonuid=UID
anonuid=GID
クライアントからの読み出し/書き込み要求があったとき、そのクライアントは、このオプションで設定されたUID,GIDを持つ匿名ユーザーとして扱われる。
UID/GIDの仕組みを持たないOS(Windowsなど)をNFSクライアントとする場合、それらのOSが利用する公開ディレクトリの設定に適用すると便利

※ 匿名ユーザーとは、ユーザー名がnobody, nobody グループに所属するユーザー。
※ UID とはユーザーID, GID とはグループID。