RAID
RAID (Redundant Arrays of Independent Disks) は、複数の HDD を組み合わせて利用する技術。RAID には2種類ある。
- 専用のハードウェアを使って実現するハードウェアRAID
- Linux のカーネルに搭載されている機能を使って実現するソフトウェアRAID
RAID レベル
RAID0 (ストライピング)
複数の HDD に分散してデータを書き込むので、読み書き速度が高速なのが特徴。
ただし、構成 HDD が1台でもクラッシュすると、すべてのデータが失われる可能性がある
RAID1 (ミラーリング)
同じデータを複数の HDD に並列に書き込むことで、構成ディスクがクラッシュしたとしても、1台でも正常であればデータが失われることはないところが特徴。
ただしディスクの利用効率は低下。
※ 何台の HDD で RAID1 を構成しても、トータルで保存できる容量は1台分の容量。例えば、100GBのHDD3台でRAID1を構成しても、利用可能な容量は100GB以下になる。
RAID の利用手順例
- fdisk コマンドでRAID用パーティションを作成する
- コマンド「t」でパーティションの種類をLinux RAID自動検出「fd」に変更
- mdadm コマンドを使って RAID デバイスを初期化
mdadm コマンド
RAID の種類 | デバイス名 |
---|---|
ソフトウェアRAID | /dev/md0(1番目のRAIDデバイス) |
ハードウェアRAID | BIOS上でRAIDを組むため、/dev/sda0/ などになる |
mdadm コマンド例
mdadm -C /dev/md0 -a -l 1 -n 2 /dev/sdc1 /dev/sdc2
オプション | 内容 |
---|---|
-C | RAID デバイスの構築 |
-a | 必要に応じてデバイスファイルを作成する |
-l | RAID レベルの指定 |
-n | RAID を構成するディスクの数を指定 |
- RAID の状態の確認 /proc/mdstat ファイルを参照する
- ファイルシステムの作成とマウント